人を信じ、仲間とともに店舗を動かす坂東店・白石店長

フルハシタイヤで働く一人ひとりの仕事や、その人らしさを紹介するインタビューシリーズ。

PEOPLE MOVE US|フルハシタイヤを動かす人たち。

白石さんは2005年の入社以来、店舗スタッフから中古タイヤの仕入れや販売など様々な経験を積み、真壁店店長を経て、現在は坂東店を任されています。

入社前から車やタイヤに詳しかったわけではなく、

偶然見つけた求人で「何か技術を身につけられたら」と応募したことが、20年以上続く仕事の始まりでした。

白石さんが大切にしているのは、店長という肩書きで人を動かすことではなく、

仲間の力を信じて仕事を任せること。

分からないことを聞きやすく、失敗したときには一緒に向き合える関係をつくること。

そして、忙しいときにも、仲間と明るい雰囲気で働ける店舗をつくることです。

はじめはタイヤの知識がなかった白石さんは、どのように仕事を覚え、現在に至ったのでしょうか。

これまでの歩みやスタッフの育成、安全への考え方、これから一緒に働く人への思いをお聞きました。

白石 夏樹(しらいしなつき)

フルハシタイヤ販売株式会社 
坂東店 店長

2005年入社。
真壁店でタイヤ交換や接客などの経験を積んだ後、ロードマンで中古タイヤの仕入れ・販売や乗用車用タイヤの技術を学ぶ。その後、真壁店店長を経て、現在は坂東店の店長として店舗運営やスタッフ育成を担っている。

目次

偶然見つけた求人が、20年以上続く仕事の始まり

――フルハシタイヤに入社したきっかけを教えてください。

白石:自動販売機に貼られていた求人を、たまたま見つけたことがきっかけです。

当時建設業で働いていましたが、退職して、次の仕事を探している時期でした。

最初からタイヤの仕事を目指していたわけではありませんが、何か技術を身につけられる仕事ができればと思い、応募したことがきっかけです。

――入社当時、タイヤの知識はあったのでしょうか。

白石:車は好きでしたが、タイヤの知識はほとんどありませんでした。

さらに入社前は「タイヤ屋さんはタイヤを運び車に取り付ける仕事だから自分でも大丈夫」。

そんな甘い考えだったのを覚えています..笑

――実際どうでしたか?

白石:もちろんそんなに単純ではありませんでした。..笑

タイヤを取り付けるにも技術を磨く必要があるし、お客様への接客や商品のご説明、仕入れ、法人のお客様への対応など、さまざまな仕事がありました。

当然、最初から全部できるわけもなく、実際に仕事をしながら、一つずつ経験して覚えていきました。

タイヤの仕事は、技術だけでは成り立たない

――20年以上仕事を続ける中で、技術以外に大切だと感じることはありますか。

白石:長く働いて感じるのは、タイヤを交換する技術だけでなく、お客様と会話をしながら課題を見つけたり、状況に合った商品を提案したり、様々な場面でコミュニケーションの力も重要なんだと感じています。

タイヤを扱う仕事ではありますが、実際には多くの人と関わりながら進めていく仕事が圧倒的に多いので、スタッフ同士も積極的に声を掛け、協力し合うことを意識しています。

――入社を考えている人の中には、「車やタイヤに詳しくないと難しいのでは」と感じる人もいると思います。

白石:僕がそうだったように、最初から詳しい必要はありません。

作業の技術やタイヤの知識は、実際に触り、経験を重ねることで少しずつ身につけられます。

分からないことをそのままにせず「聞く」ことと、まずは「やってみる」こと。

それができれば、少しずつできる仕事も増え、楽しくなっていくと考えています。

肩書きではなく、必要なときに責任を持つ

――店長になってから、特に意識していることなどはありますか。

白石:店長という肩書きを、必要以上に前へ出さないことです。

「自分は店長だから、言うことを聞いてほしい」という関係にはしたくありません。

店長であっても、店舗で働く仲間の一人であることは変わらないと思っています。

必要なときに責任を持つことが、店長の役割だと思っているので、普段はスタッフと一緒にフラットに仕事をしていますが、店舗として判断しなければならない場面では、積極的に自分が前に出るようにしています。

――店長になって、自分の作業以外に見るようになったものはありますか。

白石:一番は、人です。

店舗も会社も、人がいなければ成り立ちません。

作業の技術は、経験を積み重ねることで少しずつ身につけることができます。

でも、人にはそれぞれ違う性格があり、得意なことや苦手なことも違います。

今、無理をしていないか。

どの仕事なら力を発揮できるのか。

どのような伝え方をすれば、理解してもらいやすいのか。

スタッフ一人ひとりを見ることを意識するようになりました。

――スタッフとの関わりの中で、学んだことはありますか。

白石:自分の考えが、必ずしも相手に伝わっているとは限らないということです。

良かれと思って伝えたことでも、受け取る側の状況や考え方によっては、違う伝わり方をすることがあります。

これまでの経験の中には、自分の伝え方や関わり方を見直すきっかけになったこともありました。

店長だから、すべて正しくできるわけではありません。

反省することがあれば、次の接し方を変える。

自分自身も学びながら、よりよい関係をつくっていくことが大切だと思っています。

分からないと言えるから、仲間の力を借りられる

――スタッフと接するとき、大切にしていることを教えてください。

白石:まず、自分のことを知ってもらうことです。

自分の苦手なことや、分からないことも隠さずに話します。

「これは分からないから教えてほしい」と、スタッフに聞くこともあります。

自分を必要以上によく見せようとすると、相手も本当のことを話しにくくなると思うんです。

店長が何でも知っていて、何でもできる必要はありません。

自分にできないことを周りが補い、周りが苦手なことを自分が補う。

それぞれの力を合わせることで、店舗全体が強くなると思っています。

――入社したばかりの人も、分からないことを聞ける雰囲気でしょうか。

白石:店長の僕でも分からないことがあるぐらいなので、入社したばかりの人が分からないのは当たり前です。

普段から話せる関係があれば、仕事で困ったときや、ミスが起きそうなときにも早く相談できます。

そういう関係をつくることが、仕事を覚えるうえでも、安全に働くうえでも大切だと思います。

あの日をきっかけに

白石さんが「人との関係」と同じように、店長として大切にしていることがあります。

それが、店舗で働く仲間やお客様・地域住民の方々への「安全管理」です。

2026年6月10日、結城店で起きた火災。

白石さんにとっても、この出来事は、これまで当たり前に行ってきた日々の仕事や安全への向き合い方を、改めて考える大きなきっかけとなったようです。

――火災後、「やれることをやろう」から「確実にやる」へ考え方が変わったそうですね。

白石:安全を最優先に考えるのであれば、「やろう」と決めるだけでは足りません。

会社や会議で決めたことを、店舗で働く一人ひとりへ伝え、まずは率先して自分が行う。

実際に店舗全体でできているかを確認する。

さらに、その方法が正しかったのか、答え合わせをする。

間違いや不足があれば見直し、もう一度行う。

そこまで繰り返して、初めて「確実にやる」と言えるのではないかと思います。

「やっているつもり」ではなく、一部の人だけが取り組むのでもなく、働く全員が同じ考えを持ち、行動できるよう環境づくりにも力を入れています。

最初から答えを渡さず、自分で考える機会をつくる

――スタッフ育成の際に大切にしていることはありますか?

白石:全部の手順を最初に説明して、その通りにやってもらうより、まずは自分で触って、考えてもらうことが大切だと思っています。

もちろん、安全に関わる部分はきちんと確認します。

ただ、自分でやった方が早い仕事でも、そのスタッフならできると判断したら、できるだけ任せます。

自分で考えて答えにたどり着いた経験は、その人の力として残ると思うからです。

一人で考えていて、少し行き詰まったときにヒントを出す。

答えを渡すのではなく、答えを見つける手助けをするようにしています。

――仕事を任せることに、不安はありませんか。

白石:不安がないわけではありません。

でも、いつまでも任せなければ、できるようにはなりません。

誰か一人にしかできない仕事が増えると、その人に負担が集中してしまいます。

一人ひとりができる仕事を増やし、自分で判断できるようになれば、店舗全体が強くなります。

仕事を任せてもらい、自分でできるようになることは、働く本人にとっても自信になると思います。

一緒に働いた仲間が、今では店長として店舗を支えている

昔白石さんと同じ店舗で働いていたスタッフの中には、現在、店長として別の店舗を任されている人もいます。

――一緒に働いていたスタッフが店長になったとき、どのように感じましたか。

白石:子どもが成長したときのような感覚に近いかもしれません。

小松原店長や高松店長とは、真壁店で一緒に働いていました。

今では、同じ店長という立場で、それぞれの店舗を任されています。

二人とも、自分にはないものを持っている店長です。

一緒に働いていた人が成長し、店舗を任されるようになった姿を見るのは、やはりうれしいです。

自分では、人を育てるのが得意だと思ったことはありません。

それでも、一緒に働いた人たちが成長している姿を見ると、これまでやってきたことも、少しはその人の力になれたのかもしれないと思えます。

最初から、誰かの可能性を閉ざしたくない

――フルハシタイヤへの入社を検討している方に伝えたいことはありますか?

白石:最初から特別な能力を持っている必要はありません。

フルハシタイヤには車やタイヤの知識がなくても、経験を重ねることで身につけられる仕事がたくさんあります。

働き始めたばかりの人を見て、早い段階で「向いていない」「できない」と決めつけるのではなく、

まずは挑戦しやすい環境を作る。そして周りも支える。

その中で、その人に向いていること、できることを一緒に探していければよいと思っています。

会社は、人が集まって成り立つものです。

さまざまな人がいて、それぞれの力を持ち寄るから、店舗も会社も動くのだと思います。

――入社当時、白石さんご自身も失敗などはあったのでしょうか?

白石:もちろんです。

何も分からないところから始まりましたし、たくさんの失敗もしてきました。

周りの人に教えてもらい、任せてもらい、助けてもらったから今があります。

だからこそ、入社した時点で「何ができるか」ではなく、その後に何を経験し、どう成長していくかが大切だと思っています。

関わった人には、笑っていてほしい

――白石さんにとって理想の店長・理想の店舗とは?

白石:昔は、芸人になりたいと思っていた時期がありました。

人を笑わせることが好きだったんです。

仕事でも、ずっと難しい顔をしているより、笑っていた方がいいと思っています。

もちろん、楽しいだけでは仕事になりませんから、

やるべき仕事はやり、安全やお客様に関わることは、誠実に真剣に向き合うメリハリは大切です。

そのうえで、忙しいときにも声を掛け合い、冗談を言えるくらいの雰囲気があればいいと思います。

自分と関わった人には、笑っていてほしい。

笑いながら、前向きに仕事をしてほしい。

「楽しんで仕事ができる環境」こそ、自分が目指す理想の店舗なのだと思います。

未来の仲間へ(編集後記)

車には興味はあるけれど、タイヤに詳しいわけではない。

技術職の経験がなく、自分にできるか分からない。

明確な将来の目標は、まだ決まっていない。

そのような人にとって、白石さんの歩みは、一つの答えになるかもしれません。

白石さんも、タイヤの知識や店長になる目標を持って入社したわけではありませんでした。

目の前の仕事を経験し、周りの人から教わり、少しずつできることを増やしてきました。

現在では、かつて一緒に働いた仲間たちも店長となり、それぞれの店舗でフルハシタイヤを支えています。

最初から完成された人である必要はありません。

分からないことを聞く。

まずはやってみる。

失敗したときは、その経験を次に生かす。

そして、一人ではなく、周りの仲間と一緒に成長する。

フルハシタイヤには、さまざまな性格や得意分野を持った人が働いています。

一人ひとりが自分の力を持ち寄り、互いに支え合うことで、店舗も会社も動いています。

白石さんが坂東店でつくろうとしているのも、経験の有無にかかわらず、働く人が一歩ずつ成長し、笑いながら力を発揮できる店舗です。

人が育てば、店舗は強くなる。

店舗が強くなれば、会社も成長していく。

その一つひとつの成長が、これからのフルハシタイヤを動かしていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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